大学受験が近づいているのに、子供が全く勉強をしていないと不安と焦りでイライラしてしまいますよね。
今回は、大学受験勉強をしない子供にどう接するべきか、そしてどうやってやる気にさせるか対策をご紹介します。
勉強しなさいはやる気を奪う呪文
もう。うちの子ったら高校3年生になったというのに全く勉強しないのよ。勉強しなさいと言うと怒るし、どうしたら良いのかしら。
受験生のお子さんを持つ親としては、勉強してくれないと本当に心配ですよね。
受験生を持つ親にとって子供が勉強していないと、受験に失敗するじゃないかと本当に不安になりますよね。
しかも成績も良くなく、勉強しなさいと言うと怒って出て行ってしまったり、大喧嘩になってしまったり、どうして良いのか困ってしまいます。
思い返せば私が大学受験生のときも、よく親に勉強しないと言われました。
しかし不思議なもので、親に「勉強しなさい」と言われると、やる気が一気になくなるのです。
ここで何が言いたいかというと、子供に勉強しなさいと言っても逆効果と言うことです。
子供のやる気を奪ってしまう呪文だと思ってください。
なぜ子供が勉強しないのか
勉強しなさいと言ってはダメなら、どうしたらいいのよ。
まずはなぜ勉強しないのか考えてみましょう。
子供だって勉強しなければならないことくらい分かっています。受験生ならなおさらです。
でもやる気が起きないのです。
机に向かっても、どんどん眠くなり寝てしまったり、普段やらない片付けを始めてしまったり。
ついつい漫画を読み始めてしまい、気がつけば夜になっていた。
そんなこともあるでしょう。
「コラー」っと怒りたくなると思いますが、グッとこらえて下さい。
勉強しなきゃいけない本人は、なぜやる気が出ないのか分かっていないのです。
勉強してもらうためには、やる気がでない原因を見つけなければなりません。
なぜ受験勉強をやる気が起きないのか
なぜやる気が起きないのでしょうか?
えっ。遊びたいからじゃないの?
それもあるかもしれませんね。でももっと深刻な問題があるかもしれませんよ。
【その1】何をしたらよいか分からない
多くの人が悩む事。
それは、よし勉強をしようと思っても教科書を読めばいいのか。どの教科をやったらよいのか。どこからやったらよいのか。
勉強と言っても何をしたらよいか分からないのです。
皆さんも、もしお金は出すからロケットを作ってなんて言われたらどうでしょう。
どうやって作るの?そもそも何がいるの?部品はどうやって集めるの?
分からないことだらけで、何が分からないのかも分からず困ってしまいますよね。
まさに子供達が直面している問題です。
どんな問題集を使って、どうやって勉強するのか。
何から勉強したらよいか分からず、やる気がなくなっているのです。
【その2】授業内容が理解出来ていない
いざ問題集を解こうと思っても、全く分からない。
解けない問題ばかりだと、嫌になってしまいます。
例えば皆さんに、英語の本を渡されて読めと言われたらどうでしょう。
英語が得意な方はサラサラ読めるかもしれませんが、苦手な方は心が折れそうになりますよね。
良い睡眠薬のようにウトウトしてしまうと思います。
子供達も、全く分からないものを見るとやる気がなくなってしまいます。
学校で授業を聞いているでしょと思ったかもしれませんが、一回聞いただけでは忘れてしまいます。
そしてこんなことを言うと怒られてしまうかもしれませんが、教える先生によって分かりやすさは違います。
本当に先生によって違います。
ちょっと余談ですが私が高校生のとき、物理がとっても苦手でした。ぶっちゃけテストは毎回赤点レベル。
あまりにひどいということで、教えるのが上手いと評判の良い先生に補習で2時間授業をしてもらいました。
なんとそれだけで、今まで全く分からなかった物理が分かるようになったのです。
そこから物理が楽しくなり、テストでもほぼ満点、受験では受けた試験は全て満点近くとれたと思います。
結果、大学では物理学科に進みました。
あのとき2時間の補習がなければ、私の人生変わっていたでしょう。
このくらい教えてくれる先生によって変わってきてしまうのです。
少し脱線しましたが、授業で教えてもらう基礎が理解出来ていないと、いくら問題を解こうとしても解けません。
基礎が理解できていないと問題が解けず、やる気がなくなってしまいます。
しかし基礎が理解できると問題が解けるようになり、やる気アップにつながります。
【その3】他にやりたいことがある
部活動や学校のイベントなど夢中になっていることがあると、勉強は後回しになってしまいます。
私と部活を引退してから受験勉強を本格的に始めました。
また3年生にとっての文化祭や体育祭は特別です。学校生活最後だからこそ全力でやりたいのです。
そこを制限して無理やり勉強させても、受験は上手くいかないでしょう。
しっかり部活動や学校のイベントを思いっきりやることは大切です。
中途半端になってしまうと、終わった後の勉強への切り替えが上手く行かずズルズルと入試当日をむかえてしまいます。
肝心なのはやりたいことを優先し、通学時間など隙間時間を有効活用して少しでも勉強することです。
そしてやりたいことが終わった後、しっかり勉強モードに切り替えることです。
高校生にとって部活や文化祭などは貴重な時間なので、体力や時間がなくなり勉強をやる気がなくなってしまいます。
子供に勉強してもらう対処法
なぜやる気が起きないのか分かったけど、勉強してもらうにはどうしたらよいの?
【その1】目標を決める
受験勉強をやる気にさせるには、目標をしっかり決めることです。
目標とは具体的に、子供が今後どうなりたいのか、どんな進路を歩みたいのか、どんなことを勉強したいのか、ということです。
お子さんがこれからどうなりたいのか話をきいてみてください。
そう言えば、そんな話したことないわね。
進路の話をするときに、学費は誰が払うのか、浪人はしても良いのかダメなのか、と言ったことはしっかり伝えましょう。
そして注意して頂きたいこと。それは、子供が言ったことを否定しない。
親が希望する進路とは全く異なる回答が得られるかもしれません。なんで!?と思う気持ちをぐっとこられ、最後まで話を聞きましょうね。
最後まで話を聞いたら、自分が思っていること伝えましょう。
- 心から応援する
- 収入面を考えるととても心配
- 成功する人は一部で、苦労を考えると不安でいっぱい
- 生活が苦しく下宿代まで払えるか不安
- 夢を追うのも良いが将来が不安なので大学だけは出て欲しい
と言ったように、思っていることをしっかり伝えてください。子供もいきなり否定されるとイラッとして進学について話し合うことが出来なくなります。
目標がしっかり決まれば、やる気も入るでしょう。
【その2】勉強のサポート
さぁ目標も決まったし、勉強やるか。
となっても、やる気が起きない原因がまだ解決出来ていません。
そう。何をしたら良いのか。授業内容が理解できていない。他にやりたいことがあって勉強する時間がない。
そんな方におすすめなのがスタディサプリ。
超一流の先生達の授業をいつでもどこでも聞けるのです。
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何をやったらよいのかを道を作ってもらえるのです。
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そして塾や予備校のように通う必要もなく、自分に合った授業が受けられ、分からなかったところは何度でも聞けるのです。
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成績はすぐに伸びないもの
難関大学を受験するのに、全然成績が追いついていないのよ。勉強足りてないんじゃないかしら。
ちょっと待ってください。受験勉強をして成績が伸び始めるのっていつだか知っていますか?
いざ子供が受験勉強を頑張っていても、なかなか成績が伸びていないと本当に不安で仕方がないですよね。
そしてついつい、成績が伸びないのは勉強していないから、勉強が足りないから、なんて子供に言ってしまいますよね。
しかし受験勉強の努力が成績や模試の結果で見え始めるのは、早くても高校3年生の秋です。人によって冬なんです。
高校3年生の夏休みにしっかり勉強出来ていれば、結果は必ず付いて来ます。
私の場合、模試の結果はずっとE判定。先生と親の3者面談で、成績が伸びないからと志望校を下げるようにと言われました。
しかし、12月最後の模試で一気にB判定。英語なんて偏差値が27から64にアップしました。私の同級生達も、同じタイミングで成績が一気に上がっていました。
つまり、成績に現れ始めるのは本当に入試ギリギリなのです。そして入試の日まで、成績は伸び続けるのです。
なかなか模試の結果が良くならないからと言って、子供に不安の言葉を浴びせないようにしてください。一番焦っているのは、きっと子供達です。
子供達を信じて応援してあげましょう。
まとめ
受験は親も子供とストレスを感じ、衝突してしまうもの。受験勉強をしない子供に対して、何をしたらよいか簡単にまとめます。
- 子供にとって勉強しなさいは、やる気をなくす呪文
- 勉強をやろうと思ってもやる気が起きない
- やる気が起きない原因その1、何を勉強したら良いのか分からない
- やる気が起きない原因その2、授業内容が身についていない
- やる気が起きない原因その3、他にやりたいことがある
- 受験勉強をしてもらうためには、子供と進路について向き合う必要がある
- 子供の進路は親の望み通りではないからといって、絶対に否定してはいけない
- 子供の考える進路に対して自分達の思いや条件はしっかり伝える
親にとっても子供にとっても、大学受験は長い戦いです。お互い歩み寄り、受験合格を目指して頑張りましょう。