高校生の皆さん。大学受験勉強を始めていますか?
受験勉強を始めていても、計画を立て、1日のスケジュールを決めて勉強しなければ合格は難しいでしょう。
そこで今回は大学受験を成功させるため、最も重要な受験勉強の計画の立て方とスケジュールについてまとめてみました。
合格への近道は受験勉強の計画を立てること
受験を成功させたいのなら、必ず受験勉強の計画を立てる必要があります。
正直、計画なくして成功はありえません。
計画を立てるのに1週間かかっても良いです。1日で終わらなくても焦らず、まずは計画を立てましょう。
計画がなければ、たとえ毎日10時間勉強しても合格はありえません。なぜなら、受験日までに試験範囲が終わらない可能性の方が高いのです。
ちょっと余談ですが、皆さんが社会人になると計画を立てることがどれだけ重要なことか思い知らされると思います。
仕事には全て計画があり、新しいプロジェクトが始まるとまず計画を立てるのです。そして毎日、計画通り進んでいるかチェックをして進めているのですよ。
と言われても、あまりピンと来ないですよね。
例えば数学の勉強を考えてみましょう。高校3年生の4月から受験勉強を始め、受験では数ⅠA、数ⅡBまで必要だとします。受験日が1月だとします。
計画を立てずに進めると、まずは数ⅠAの問題集から始めて、次に数ⅡBの問題集をやる。と言う感じになりますよね。
4月から始めて、最初はまだまだ受験は先と思ってなかなか勉強にやる気が起きず、数ⅠAは4月から8月までかかってしまう。
そして数ⅡBは難しくてなかなか進まず、問題集が最後まで終わっていないのに、気がつくともう12月。仕方なく赤本をやり始めるも、赤本は難しくて解けず最後まで終わらず、そのまま1月の受験日がくる。
皆さんも分かると思いますが、受験合格する訳ないですよね。数ⅠAに時間を使いすぎていますよね。
計画がない場合、ズルズルと時間が過ぎ、受験日までに勉強が終わらないのです。
受験勉強を効率良くするためにも、計画は絶対に立てなければならないのです。
まずは年間スケジュールを作ってみよう!
受験勉強の計画を立てることが大切だと言われても、どうやって立てたら良いのか分かりませんよね。
その重要な計画の立て方を説明していきます。
1.スケジュール帳を準備する
まずはスケジュール帳、もしくはカレンダーを用意しましょう。スマホや携帯があれば、Googleカレンダーでも、アプリでも良いです。
スマホのアプリだと充電がなくなった時に見えなかったり、壊れてしまってデータが消えてしまったりするので、出来ればスケジュール帳やカレンダーなど紙がおすすめです。
もしくはGoogleカレンダーのように、スマホやパソコンなどどこからでも見れるものにしましょう。
2.受験日程、学校のスケジュールを調べる
スケジュール帳に、受験する大学の受験日を調べて記入していきましょう。
まだどの大学にするか決まっていない。と言う場合、センター試験の日程、国立大学の受験日、自分の周りの先輩が行くような私立大学の受験日を2つくらい調べて書いておきましょう。
次に、学校のスケジュールを書き込みましょう。具体的には…
- 夏休みや冬休みなど長期休み
- 定期試験の日程
- 文化祭や体育祭などのイベント
- 部活の試合
なんだか受験勉強が始まるんだなって、少し実感が湧いてくるのではないでしょうか。
3.センター試験対策、赤本対策開始時期を決める
センター試験を受ける受けないでスケジュールが異なってきます。センター試験対策は12月には始め、赤本対策には少なくとも1ヵ月は費やしてほしいところです。
とは言え、問題集で基礎を固めたい人は、赤本対策やセンター試験対策の期間を短くしたり、第一志望校の対策を徹底的にやりたい場合は赤本対策の期間を長くしたりしてみるのも良いと思います。
また超難関校を受験する人は、センター試験の科目数がとても多くなるので、センター試験対策期間を少し長めにとるのも一つの作戦です。
今回は、センター試験対策と赤本対策の開始時期の一例を紹介します。まだまだ何ヶ月も先のことでイメージがわかないと言う方は、この一例通りにスケジュール帳へ書いて下さい。
- 11月1日~赤本対策
- 12月1日~センター試験対策
- センター試験終了後~赤本対策
- 10月15日~赤本対策
- 11月15日~センター試験対策
- センター試験終了後~赤本対策
- 12月1日~赤本対策
これで、かなりスケジュール帳も埋まってきましたね。
4.目標を決める
さぁここから少し難しくなってきます。
最終ゴールは決まりました。それでは赤本対策やセンター対策をするまでに何をするかを決めて行きましょう。
まずは、目標を決めましょう。具体的には、いつまでにどうなりたいかを考えます。
難しければ、例の中から自分がこれなら頑張れると言う目標を選んでくださいね。
- 夏休みまでに高校1、2年生の復習を終わらせる
- 赤本対策を始めるまでに基礎をしっかり固める
- 夏休みまでに基礎を固め、赤本対策を始めるまでは応用問題を徹底的に解く
超難関校や私立大学を受験する場合、出題される問題は難易度が高いので、応用問題もしっかり対策しておきたいところです。
とは言え、3年生の夏以降に受験勉強を開始した、今までの授業をあまり聞いてなくよくわからない、といった方は赤本対策を開始するまでに基礎をしっかり身につけて下さい。
5.目標から何をやるか決める
目標が決まれば、後は何をやるか決めるだけ!と言っても、始めて計画を立てる人にとってはかなりの関門です。
難しすぎるー。と頭を抱えてしまったら、ここに書いてある例から選んでください。
目標も計画も、やってみてダメなら後から修正したら良いのです。まずは作ることが大事なのです。
計画を立てる前にちょっと話がそれますが、受験を成功させるためには問題集を最低3回解きなさい。と言われています。
私の場合、結局英語や数学は5回以上解きました。それでも解けない問題があるんですよね。
それくらいやらなければ、問題集を解く意味がないのです。
そして問題集を3回解き終わっていないのに、色々な問題集を購入することもタブーと言われています。つまり、問題集の浮気をすると受験に失敗する。
私の友人も、問題集に対し一途な人は受験に成功し、浮気した人は成績が伸びず苦しんでいました。
とても話がそれてしまいましたが、言いたいことは問題集は3回解く。これを計画に入れて欲しいということです。
先ほど考えた目標に対し、何をやるかを決めましょう。出来るだけ具体的に。
- 夏休みまでに高校1、2年生の教科書を一回読み、赤本対策までに問題集を3回特徴解く
- 夏休みまで高校1、2年生の教科書にあるにある問題を3回解き、赤本対策までに問題集を3回解く
- 赤本対策を開始するまでに、基礎問題集を3回解く
- 夏休みまでに基礎問題集を3回解き、赤本対策を始めるまでは応用問題集を3回解く
例えはざっくりと書いてますが、もっと細かく教科ごとに決める方が良いです。
英語の単語帳と長文対策の問題集を、赤本対策までに3回解くといった感じです。
ちょっと、難しすぎるー。と頭をかかえてしまったあなた!先ほども説明したとおりら例から1つ自分が出来そうなものを選んでください。
ここで挫折してしまっては勿体ない。スマホのゲームを開くのをぐっと我慢してください。
6.いつまでに何をやるかスケジュール帳に書き込む
年間スケジュールを作るのも後少し。
先ほど考えた内容をスケジュール帳に書き込みましょう。
例えば「夏休みまでに問題集を3回解く」と言う方は、5月中に1回目、6月中に2回目、7月中に3回目といった感じで、スケジュール帳に書き込んで下さい。
何月から受験勉強を始めるのか、部活の大会や学校のイベントや定期試験によっても費やせる時間が変わってくるので、スケジュール帳をみながらこのくらいの期間は必要かな、なんて考えながら決めてみてください。
正直、部活の大会前や、文化祭の近く、定期試験前は、ほとんど勉強なんて出来ないですもんね。
これで年間スケジュールの完成です。
しかし、まだ終わりではありません。
ここから、さらに細かく計画を立てていきます。
受験勉強の計画を立てよう!
年間スケジュールが出来たら、さらに細かく受験勉強の計画を立てていきます。
先ほどのいつまでに何をやるか決めましたね。それを実際どの問題集を使って、1日何ページずつ問題集を解くか決めていきます。
まずは各教科どの問題集を解くか、どの単語帳を使うか決めてください。
これという問題集を決めたら、その問題集を何ページずつ解いていくのかを決めていきます。
例えば問題集が100ページあるとします。これを1ヵ月(30日)で1回終わらせる場合、
100ページ÷30日=1日3.3…ページ
となります。
つまり毎日問題集を解くなら1日3.4ページずつ、月水金だけその問題集を解くなら1日8.4ページずつ解く必要があります。
なんだか受験勉強をやるって言う実感が湧いてきましたよね。
毎日全教科ちょっとずつやるのか、月曜は数学・火曜日は英語というように曜日毎に教科を決めてやるのかは自由に決めてください。
私は毎日ちょっとずつと言うのは苦手だったので、曜日毎に教科を決めて勉強していました。
よくわからないと思うので、こんな感じです。
- 月:英単語、数学問題集
- 火:古文単語、英語問題集
- 水:英単語、化学問題集
- 木:古文単語、物理問題集
- 金:英単語、予備日
- 土:数学問題集、物理問題集、国語問題集
- 日:英語問題集、化学問題集、残り予備日
実はここで重要なのが予備日を作るということ。出来れば1週間のうち1日くらい。
勉強って最初のうちは、思うように進みません。分からないーって悩んでいるうちに、あっという間に1時間とか経ってしまうんですよね。
なので、計画より遅れている教科を予備日にやりましょう。そうすることで、遅れを取り戻せるのです。
さて、どの問題集をいつ何ページずつやるか決めたら、その計画をスケジュール帳に書き込んでおきましょう。
最後に1日のスケジュールを組もう!
さぁここまできたら、後少し。
毎日やることも決まり、後は1日をどう使っていくか。自分のライフスタイルに合わせて決めてみて下さい。
- 5:00:起床
- 5:00~7:00:英語の問題集を解く
- 7:00~8:00:朝食、身支度など
- 8:00~8:10:通学の電車内で英語の単語帳
- 8:10~18:00:学校、部活など
- 18:00~18:10:帰宅の電車内で英語のリスニング
- 18:10~21:00:帰宅、夕食など
- 21:00~22:00:数学の問題集を解く
- 22:00:消灯
1日のスケジュール通りにうまくいかなければ、スケジュールを変更したら良いだけです。どうしてもみたいドラマがあるなら、それもスケジュールに入れてしまえば良いのです。
まずは作ることが大事なのです。
ちなみに私は朝が強い人間なので、朝4時に起床し学校に行くまで勉強していました。授業が終わった後は教室で勉強が出来たので、19時くらいまで学校で勉強し、家に帰り夕食やテレビを見て22時までに寝ていました。
早く自分に合ったスタイルが見つかると良いですね。
後は実践あるのみ!うまくいかなければ見直す!
よく頑張りました!受験勉強の計画を立てることが出来ましたね。
後は計画通り勉強を進めるだけです。
とは言え、定期試験に時間をとられてしまった。文化祭や体育祭の準備に予定より力を入れすぎてしまった。
なんてことあると思います。そしたら、焦らず計画を見直して下さい。
スケジュールを遅れている分、後ろにずらすのも1つ。遅れている分、毎日の勉強時間を1時間長くするのも1つ。無理なくできる方法を選んでくださいね。
まとめ
今回は受験を成功させるために一番大切な計画の立て方とスケジュールについてご紹介しました。その内容を簡単にまとめますね。
- 受験を成功させるためには受験勉強の計画を立てること
- 年間スケジュールは、スケジュール帳に受験日や学校のイベント、いつ何をやるかを書いて作る
- 受験勉強の計画は、問題集を1日何ページやるかを決める
- 1日のスケジュールは、何時から何時まで勉強するか決める
- 計画通りに進まなければ、計画やスケジュールの見直しをすること
計画を立てることは思っている以上に難しいことです。しかし、受験合格のためにはとても重要なこと。
時間がかかってしまってもいいので、計画を立ててみてください。