暑い夏休み。受験生にとっては、とても貴重な期間。夏休みをどう過ごすかによって、ライバル達と大きな差がうまれます。
今回は大学受験勉強を効率良く進められるよう、夏休みの過ごし方をご紹介します。
夏休みの受験勉強は合格を左右する
夏だー海だー!旅行だーーー!
ちょっとまて!海や旅行もいいけど、受験生にとって夏休みは貴重な時間だぞ!
大学受験生にとって夏休みはとても重要です。
夏休みは1年で1番まとまった勉強時間がとれるため、夏休みをどのように過ごすかにより受験結果に大きく影響します。
夏休みの間しっかり勉強した人と、勉強しなかった人、学力に大きな差がつくのは明らかです。
そして期間が長い分、夏休みの勉強を効率良く出来るか出来ないかによっても、学力に差が出てしまうのです。
このため受験生にとって夏休みは、どれだけ効率良く勉強出来るかが重要な鍵となってくるのです。
夏休み受験勉強何をやるか
受験生にとって夏休みが大事だと言われても、何をしたらよいのかしら。
11月からは過去問などを解かなければならないから、最低でも今までの復習と基礎固めをしたいところだね。
貴重な夏休み、何をやるべきか。
それは高校1・2年生の復習と基礎固めです。
11月、12月からはセンター試験の過去問や大学の過去問が載っている赤本の勉強を始めなければなりません。
早い人は10月中旬から赤本スタートです。
このため夏休みが終わるまでに、これまでの復習と基礎の勉強は一通りやっておきたいところです。
正直、夏休み期間中に高校1・2年生の復習、基礎固めがどれだけ出来るかが受験結果に大きく影響します。
余力があれば、応用やこれから授業で習うところの予習をやるのも良いと思います。ただ焦って、復習と基礎固めが出来ていない状態で応用に進まないように注意してくださいね。
そして受験勉強をより効率良くするために、受験勉強の計画を立てましょう。そうすると、夏休み中にどこまで勉強しなければならないか、より明確になります。
できれば夏休み期間だけでなく、受験全体の計画も立ててください。詳しい立て方について書いた記事がありますので、ぜひ読んでみてください。
夏休みにオープンキャンパスへ
志望校って決まってる?
まだ決まってないよ。
それなら一度気になる大学のオープンキャンパスに行ってみな。
夏休みに多くの大学でオープンキャンパスをやっています。オープンキャンパスとは、いわゆる受験生向けの学校説明会です。
オープンキャンパスで実際に大学に行くと、学校や学生の雰囲気、大学でどんなことを学ぶのか分かります。
高校と大学は授業も環境も全く違うため、大学はどんなところなのか1度は見に行くことをおすすめします。
私は初めて大学に行ったとき、学校の大きさ、建物の高さ、教室の広さ、学生の自由さ、実験内容のすごさなど、本当に多くのことにびっくりしたのを覚えています。
オープンキャンパスに行くことで毎日の勉強の気分転換になり、志望校をみることで受験勉強に対するモチベーションアップにつながります。実際に大学を見るだけで、本当に良い刺激になります。
志望校に悩んでいる人は、実際に大学を見ると行きたい大学が決まると思います。
ただしオープンキャンパスばかり行っていると、勉強が進みません。どの大学を見に行くか絞って行ってくださいね。
夏休みの過ごし方
夏休みは、毎日、毎日勉強でしょー。今から憂鬱だわー。
そうだね。でも夏休み始まる前に、夏休みの過ごし方を決めておかないと、あっという間に夏休みが終わってしまうよ。
夏休みには、オープンキャンパスや夏期講習、模試などイベントがあります。長期休みで時間はいっぱいあると思っていると、勉強が進まず夏休みが終わってしまいます。
最初に書いたとおり、夏休みの勉強で学力に大きな差がつきます。
夏休みの勉強を効率良くするためには、夏休みが始まる前に夏休みの過ごし方を決めておく必要があります。
つまり夏休みが始まるまでに、いつオープンキャンパスに行き、どの問題集を夏休み期間中にどこまでやるか計画を立てておくのです。
夏休みの受験勉強計画を立てる
夏休みの計画を立てると言われてもどうやって作ったらいいんだー!
じゃあ、一緒に計画を立てよう!
それでは、受験勉強効率良く進めるために計画を立てよう。
イベントの日程を確認する
まずは気になる大学のオープンキャンパスの日程を調べましょう。
複数大学に興味がある場合、全ての大学に行ってしまうと勉強時間が少なくなってしまうので要注意です。
その他、部活がある人は部活の日程、模試や塾の夏期講習、文化祭の準備などイベントの日程を調べてください。
そして、スケジュール帳やカレンダーに書き込んでください。
やることを決める
次に一番重要なこと。夏休み期間中に何をやるか決めていきましょう。
まずは自分が理系なのか文系なのか、国公立志望なのか私立志望なのかによってどの教科をやるか変わってきます。
私は理系の国公立志望だったので、英語・数学・化学・物理・古文・漢文を勉強しました。
理系の私立志望なら国語は不要ですし、大学によっては理科も1科目だけで良い場合があります。自分の志望する大学に合わせて勉強する教科を決めてください。
教科が決まれば、実際に何をやるか決めていきましょう。
今回は一例をご紹介します。何をしたらよいか分からない人は、一例から選んで見てください。
- 英単語帳や構文の問題集を1回やる
- 各教科の問題集を授業で習った範囲まで2回解く
- 英語の教科書にある文章を全て暗記する
- 今まで習った教科書を読み直し、教科書に載っている問題を全て解く
- 各教科の教科書を最後まで一読する
ちなみに問題集は1回では終わらせず、受験日までに最低3回やる必要があります。このため、夏休み期間中に3回やっても良いのです。
受験合格のためこ正しい勉強法についてはこちらの記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
何をいつやるか決める
やることが決まれば、夏休み期間中終わらせるようにどのくらいのペースで進めるか決めます。
決め方はとても単純。
問題集のページ数÷日数=ページ数/1日
今回やると決めた問題集のページ数を、イベントなど勉強出来ない日を除いた日数で割ってみてください。
そうすると1日何ページやらなければならないか分かりますよね。
曜日ごとに教科を決めて勉強するのであれば、その日数で割ってみてくださいね。イベントがある日も、勉強ができそうであれば勉強する日数に入れて大丈夫ですよ。
ここでの注意点としては、1週間に1日は予備日を作るようにしてください。
例えば毎週日曜日は予備日として、勉強する日数には入れません。予備日には受験勉強で計画より遅れている教科を勉強する日にします。
正直、受験勉強はやってみるとなかなか思うように進まないのです。そのため予備日には、遅れている教科を勉強しましょう。
1日にどの教科を何ページずつやるかを決めたら、後はカレンダーやスケジュール帳に何を何ページから何ページまでやるか書いていってください。
1日のスケジュールを決める
毎日やることが決まったので、それをもとに1日のスケジュールを決めましょう。
私が受験生だった頃の夏休みのスケジュールの一例を紹介します。参考にしてみてください。
- 5:00:起床
- 5:00~5:30:英単語or英語構文
- 5:30~8:00:英語長文問題集
- 8:00~9:00:朝食、準備等
- 9:00~12:00:数学問題集
- 12:00~13:00:昼食、休憩
- 13:00~17:00:理科問題集
- 17:00~:自由時間
- 22:00:就寝
私は曜日や気分によって、勉強する教科を変えていました。
また勉強する場所によって移動時間が必要になるので、そのときは起床時間を早めたり18時まで勉強したりして、毎日10時間を目標に頑張っていました。
その結果、1日8時間~10時間勉強をしていました。正直私は集中力が持たず、毎日10時間勉強は出来ませんでした。
また睡眠時間は、最低でも6時間は確保し、だいたい1日7時間から8時間は寝るようにしていました。
受験勉強は睡眠時間をしっかり取らなければ集中力が続きません。しっかり寝て、長い戦いに勝ちましょう。
計画から遅れたらどうする?
せっかく頑張って計画も立てたけど、数学難しくて全然進まないわ。
それならスケジュールと計画を見直そう。
頑張って立てた勉強計画も、やってみると思い通りに進まないもの。
夏は暑く集中力がきれやすい。さらに、難しい問題は悩んでいる間に気が付けば数時間経っていることも。
予備日を使っても計画から遅れてしまう場合、まずは1日のスケジュールを見直してみましょう。
頑張って勉強しても終わらないのであれば、1日の勉強時間を増やしてみてください。
また集中力が続かない場合、早起きして朝勉強してみたり、今まで朝にやっていたものを夜に変えてみたり、1日のスケジュールを変えてみてください。
そもそもやる気が出ずに遅れてしまっているのなら、こちらの記事を参考にリフレッシュしてみるのもおすすめです。
勉強時間を増やせない、勉強時間を増やしてもスケジュールを見直しても計画通りに進まない。そんなときには、計画を見直してみましょう。
例えば、勉強する日数を増やしてみましょう。今まで月・水で勉強していたものを、月・水・金にしてみてください。
他の教科の勉強もあり日数を増やすことは無理という人は、夏休み期間中の目標を見直しましょう。
例えば問題集を夏休み期間中に1回終わらせるという目標を、9月末日までに1回終わらせるに変更し、1日にやるページ数を減らしてください。
但し、あまり期間を延ばしすぎないように注意してくださいね。例えば1月までに問題集を1回終わらせる、と言うのはダメですよ。
最低でも問題集は3回やらなければならないため、それができるように計画を見直してくださいね。
夏休みはどこで勉強するか
家で勉強してもやる気が出ない!
私も家での勉強が出来なかったな。
夏休み期間中、毎日家で勉強はなかなか難しいですよね。ついつい本棚にある漫画を読んでしまったり、掃除を始めてしまったり。
私は起床して朝食までの時間のみ家で勉強していました。それ以外は、外で勉強していました。
なぜだか、家だとやる気が出ないんですね。
どうしても他に場所が無く家で勉強する場合、得意教科の簡単な問題集を1日ひたすら解いていました。
最後に、おすすめの勉強場所を紹介します。今回ご紹介する勉強場所の中には、勉強禁止となってしまっている場所もあるので、必ず確認してくださいね。
勉強スペースのある図書館
私は家の近くの図書館で主に勉強していました。勉強スペースのある図書館だったので、集中して勉強ができました。
まわりも勉強している人しかいないので、静かなことが多かったです。
勉強スペースとは言え、多くの人が勉強しているため大きな声で話している人やイヤホンから音漏れしている人、独り言が多い人など、必ず良い環境で勉強出来るとは限りません。
共有スペースなので仕方がないですよね。
周囲の音が気になるときは、私も音楽を聴きながら勉強していました。
学校の図書室、教室
私が通っていた高校は、夏休み期間中も図書室や教室で勉強できました。学校によっては出来ないところもあると思います。
学校での勉強は、同じ受験生が勉強しているためモチベーションはアップします。しかし友達とついつい喋ってしまい、勉強時間が減ってしまうこともあります。
私は図書館が休みの日、やる気が起きない日に学校で勉強していました。
学校まで家から片道45分あったので、往復1時間30分がどうしてももったいないと思い頻繁には利用しませんでした。
カフェやフードコートなど
ドリンクとフライドポテトなどを購入し、カフェやフードコートで勉強をします。
混雑時は他の客に迷惑がかかり、そもそも勉強を禁止しているところもあるため必ず確認してから勉強してくださいね。
私の場合、受験勉強ではあまり利用しませんでした。大学に入ってから、利用する事が多かったですね。
やはりカフェやフードコートは勉強する場所ではないため、私は周りの音が気になりあまり集中できませんでした。ついつい隣の人の会話が耳に入ってきてしまうのです。
しかし毎日同じように勉強していて飽きてしまったときの気分転換や息抜きにおすすめです。
予備校の自習室
私は予備校に通ったことがないため、利用したことはありません。しかし大学の友人に聞いてみたところ、予備校の自習室で勉強していた人が多かったです。
自習室を利用するために予備校へ通ってた、と言う人までいました。
予備校の自習室は、勉強するためのスペースなので静かで集中出来るスペースです。周りも同じ受験生ばかりで、ピリピリした雰囲気で怠けてしまうこともありません。
勉強スペースとしては最高ですが、予備校に通わなければ使えないので、お金と時間がかかってしまいます。
まとめ
受験生にとって受験合格に大きく影響する夏休み。効率良く勉強するための過ごし方についてご紹介しました。内容を簡単にまとめます。
- 夏休み期間中に高校1、2年生の復習と、基礎固めをしっかりやる。
- 夏休みにオープンキャンパスがあるため1度は大学をみてみる。
- 効率良く勉強するため、夏休み前に勉強計画や1日のスケジュールをつくる。
- 計画通りに勉強が進まなければ、スケジュールや計画を見直す。
暑い暑い夏休み。効率良く勉強して、しっかり力をつけて受験に挑みましょう。